趣味の定義

仕事柄、僕らの周りには「自分の趣味は日本酒です」という人々がたくさんいます。もちろん僕も、別に仕事だから、いやいや日本酒を扱っているわけではなく、お休みのときも、他の日本酒のお店に行ったり、蔵にお邪魔したり、日本酒イベントに参加したりしている訳ですから、なるほど、趣味は日本酒なんでしょう。

 

とはいえ、「趣味が日本酒」という言い方は、音楽鑑賞が趣味…とか、テニスをするのが趣味…などと比べると、何か、ちょっと違う気もします。そもそも「趣味」の定義自体曖昧です。

 

なんてことを、常々思っていたところに、ストンと落ちる一文を発見。

「読みたいことを、書けばいい」(田中泰延/ダイヤモンド社)からです。

 

趣味とは「手段が目的にすりかわったこと」

あ~。なるほど。

切手を収集する人、高価な釣竿を何十本も集める人。誰から見ても「趣味」である。しかし本来、切手は郵便料金分の額面を貼ればよいし、魚を釣るためには、極論すると折れさえしない限り棒が一本あれば足りるのである。

 

「郵便を届ける」「魚を釣る」というのは目的である。それに対して「切手」「釣竿」は手段に過ぎない。だが、それらを収集する愛好家にとっては、手段であるはずのものを必要以上に購入し、陳列し、愛でたり撫でたりさすったりすることが目的化しているのである。それこそが「趣味」であり、こう定義することで正体がはっきりする。

 

「酔う」という目的にのために飲むアルコールが、何かもう、酔う酔わないは、特に重要でない。美味しい日本酒を飲む、という行為そのものが重要である。

そう考えると、「趣味が日本酒」という方たちの共通のイメージが湧いてきて、非常にすっきりとしてきました。

 

とはいえ、楽しく酔っぱらうことを目的にする日があっても、もちろん大歓迎ですよ。いろいろな日本酒をゆっくりと飲むもよし、気の置けない友人たちと、お酒の種類は気にせず、楽しく酔っぱらうもよし、それが居酒屋ですよね(笑)。

 

瓶燗

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毎年恒例となりました「葛西海浜公園」でのバーベキュー。

昨年は、ちろりを忘れて、なかなかお燗ができずに、非常に悲しい思いをしたのですが、情けないことに、今年もおもいっきり忘れてしまいました(笑)。

 

もちろん、ビールやチューハイもあるのですが、やっぱり肉には「お燗」ですよね(笑、ちなみに山中酒の店I君のセレクト、生もとのどぶと独楽蔵2013年)。

 

去年と同じように、空き缶でちろりでも作るか…などと相談していたら、「炭を入れておくための、ちょうどいい鉄のバケツがありますよ~」との一言が。

 

ちょうどいい。

何にちょうどいいかというと、お湯を張って、瓶のまま温めるのにちょうどいいのです(笑)。

 

ちなみに、これ「瓶燗」といいます(本来は瓶のまま火入れする…という意味ですが)。「敏感」の真反対、大変ワイルドで大雑把なお燗です(笑)。

 

でもまあ、バーベキューにはぴったりですね。

お燗の仕方については、これまでもいろいろと書いてきましたが、まあ、身もふたもない言い方ですが、雰囲気次第では、これが一番美味しいですよ。

 

今どきのオシャレバーベキューに比べて、インスタ映えはしませんが(笑)。

シロクマ

誠に勝手ながら、6月15日(土)より5日間、お休みいただきます。

理由は例年通り(笑)。わが一族、まだまだ元気で頑張っております(苦笑)。

 

今週はラスト・スパートですね。

あいみょん以外にも、定番で聴いているスピッツのなかでも、夏の疲れにぴったりな曲。

シロクマ

シロクマ

  • provided courtesy of iTunes

 

 

そんな 「シロクマ」を口ずさみながら、飲むお酒はこちら(笑)。

角右衛門 夏酒 純米吟醸 しろくま  

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あわただしい毎日 ここはどこだ? すごく疲れたシロクマです

強い日差しから 逃れて来た しびれが取れて立ち上がれば

ちょっと遠い景色 簡単ではないけど ビンの底の方に 残った力で

 

別に「角右衛門」のテーマソングじゃありませんが、何かちょっと合ってるような(笑)。暑い夏の日に。元気が出そうな一本です。

 

日本の労働生産性

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ここ数年、日本人の労働生産性の低さについて、よくメディアで報じられています。日本人の労働生産性は47年連続、主要先進7カ国(G7)で最下位であり、アメリカと比べると3分の2程度しかないそうです。

 

そもそも労働生産性とは、「労働者一人が生み出す成果」を指標化したもので、付加価値や生産額(基本的にはGDP)を、総労働時間で割って算出しています。荒っぽい言い方をすれば「時給」と言ってもいいような(荒っぽいですね、苦笑)。1位、2位のルクセンブルクやノルェーが異常に高い数値なのは、そもそも人口が少ないところに、GoogleAppleFacebookAmazonの(「GAFA」)の欧州法人が集まっているためで、逆に日本の場合の数値はパートさんの時給も含んだ平均であるなど、単純に比較できない面は多々ありますが、それでも、普通のサラリーマンの仕事を考えても「習慣的な残業」「無意味な会議」「過剰なサービス」などなど、日本ならではの思い当たる要素も、結構ありますね。

 

 

セブンイレブン」の24時間営業の問題なども、一面では、同じ根っこの問題で(フランチャイズの問題もありますが)、特に小売業・サービス業の生産性の低さは、これからの日本の大きな課題なのではと思います。

 

・・・・・。

 

とまあ、ここまでは、一般論なんですが(笑)。

 

確かに、飲食業やサービス業の生産効率は、本当に低くて、どんどん、効率化を進めていくべきなのではありますが、一方で、その低い生産性こそが、大手チェーン店に対して、個人店が張り合える最大の武器になっている側面もありまして。

 

飲食業は、効率化を突き詰めていくと、最終的に似通ったものにものになっていくんですよね~

原価率の高いビールや日本酒を減らして、サワーやハイボールを。

ロスの多いお刺身はなくす。

残ると無駄になる煮物よりも、揚げ物や焼き物を中心に。

人員削減で、注文は端末で。

 

こうしてだんだん、似たようなお店が増えてくるような…(苦笑)

 

無意味な作業は減らしつつ、意味のある手間は残していく。我々個人飲食店は、そうして頑張っていくしかないのですね(笑)

 

 

おにぎり、お願いします

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おひたし・きんぴら・玉子焼き・焼魚・煮物・漬物など…
普段の食卓にあるおかずを美味しくしてくれる『おにぎり』みたいな純米酒

 

なるほど(笑)。

美和桜の辛口純米は、まさかのネーミング。「おにぎり」です。

 

 

「日本酒=お米のお酒」なので、基本的には、白ご飯に合うものが、日本酒にも合うのはもちろんなんですが、「おにぎり」というワードをかませることで、より日常のおかずで飲める日本酒をイメージできます。

 

 

ネーミングやラベルについては、これまでもいろいろと書いてきましたが、今回は、また、次のステップに行っちゃった感じですね~(笑)。当店のメニュー表にも、数ある銘柄の中で突然、「広島 おにぎり 辛口純米 (コメント)おかゆもあります」などと書かれているものですから、皆さん、「これは何ですか?」と気になって仕方がありません。

 

「おにぎり、お願いします~」といきなりの注文で言われて戸惑ったり、逆に「おにぎり2つ」と言われたら、ふつうに「おにぎり」の注文だったりと、ちょっと店内カオスな感じになっております。

 

ちなみに、「おかゆ」とは、おかゆくらいトロトロのにごり酒のこと。

こちらも、なかなかセンスあるネーミングですね(苦笑)。

 

 

 

仕込みの歌

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仕込みの歌…というか、仕込み中に流す歌のお話(笑)。

いつもの仕込み中は、基本的にYouTubeにて、ニュースや落語を聞いたりしているんですが、疲れていたり、忙しくてテンションを上げたいときなどは、音楽を流しながら作業します。普通は、わりとオーソドックスな歌をかけますが、ときに異常に気に入ってしまい、ただひたすら流し続ける歌が(笑)。

 

前回のブームは、秦基博さんの「rain」(もともとは、懐かしの大江千里さんの楽曲です)。本当に、1日何十回と、ただひたすらリピートしていましたね~

 

で、今回はまった曲のお話。

あいみょんの「ハルノヒ」です(笑)

 

45歳にもなって「あいみょん」というのも、全く持ってお恥ずかしいのですが、この曲、『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌(その後TVのエンディングテーマとしても)でして、そもそも、チビどもと一緒に行った映画館で僕だけが号泣(子供は大爆笑)。「あいみょん」とやらは、その過激な歌詞で若者のカリスマとなっているらしいのでが、この曲に限っては、映画のために書き下ろした、しんちゃんのお父さん「ひろし」目線の歌詞であるため、僕らおっさんの涙腺にも、がっつりピピピとくるのです。

 

曲の始まりが、みさえにプロポーズした「北千住駅のプラットホーム」というフレーズですから。ちょっとウルっときます(笑)。

 

素朴でオシャレなメロディーラインなので気が付きにくいですが、そこに乗る言葉は《最低限の愛》、《優しさに甘えすぎて/怯えすぎた男の背中》、《前を歩く君》、《日々の辛さと僕の体が/だらしなく帰る場所を探し続けている》《君の強さと僕の弱さをわけ合えば/どんな凄いことが起きるかな?》などなど。日本のお父さんの応援歌でもいいのでは(笑)。

 

別に、うちの家族がそう…という訳ではありませんよ(笑)。

 

それでも、若者のカリスマが歌う、何やら昭和チックな(というより平成チックな、笑)ノスタルジーに、完全に夢中になってしまいました。

 

日本酒の話、全くありませんでしたね(笑)。

まあ、たまにはこんな日も。

TGS第6回東京公演のお知らせ

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 「TGS=Tokyo Geidai Strinngs(東京藝大同期生による管弦アンサンブル)」の年に1度の公演が、今年も5月29日(水)台東区生涯学習センターのミレニアムホールにて開催されます。前売り3000円、19:00開演となります。

 

何度か、ここでも書かせて頂きましたが、ヴィオラの中村翔太郎くんを始め、うちでコンサートをしてくれたメンバーなどが多数参加していておりまして、当店としても、できる限りの応援をしてあげられたら…と思っております。

 

チケットもまだ、佗助にて何枚か残っております(今なら一杯つけちゃいます、笑)。

 

平日のコンサートではありますが、皆様お誘いあわせの上、是非是非、ご参加くださりますよう、よろしくお願いいたします。

 

 

令和

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実感はあんまり湧きませんが。

それでも、4月の最終営業日は「よいお年を~」と言ってお見送りしました(笑)。

皆さん、一瞬キョトンとして、その後「あ~(笑)」みたいな感じ。

 

素敵な「令和の年になりますように」。

 

 

 

日本酒メニュー

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ひさしぶりに日本酒メニューをば。

4月20日付、もちろんメニュー表以外にも、ラインナップしてありますので、いろいろお問い合わせ下さいませ。

 

青森 田酒 特別純米酒(550) 

秋田 新政 ecru(エクリュ)生酛純米(600)                   秋田 天の戸 美稲 純米(500)

宮城 浦霞 辛口純米(450)

宮城 日高見 超辛口 純米酒(500)

山形 上喜元  純米吟醸 超辛口(550)

福島 自然郷 特別純米(500)

福島 楽器正宗 本醸造(400)

新潟 緑川 純米酒(450)

石川 遊穂 純米 無ろ過生原酒 直汲み(500)

富山 満寿泉 吟醸 (450)

富山 満寿泉 純米吟醸 うすにごり生酒(550)

栃木 仙禽 クラシック純米(500)

愛知 義侠 純米 無ろ過生原酒(550)

三重 御山杉 純米酒 生酒(450)

広島 寳剱 超辛口純米酒(450)

島根 王禄 丈径 純米無ろ過生原酒(650)

山口 獺祭 純米大吟醸 45%精米(600)

佐賀 鍋島 純米吟醸 生酒(600)

              【常温・お燗向け】

福島 大七 生酛純米(500)新潟 鶴齢 雪男  純米酒(500)

石川 遊穂 山おろし純米 27BY(500)

群馬 群馬泉 舞風 山廃純米(550)

埼玉 神亀 手造り純米酒(550)

神奈川 いずみ橋 桃色黒とんぼ 生酛純米原酒(650)

滋賀 七本槍 純米80%精米(500)

奈良 睡龍 生酛純米 古酒 19BY(550)

大阪 秋鹿 山 山廃純米原酒(550)

兵庫 香住鶴 生酛純米(500)

広島 竹鶴 純米 秘伝(500)

広島 誠鏡 純米ブレンド古酒(450)

鳥取 千代むすび こなき純米(450)

島根 開春 石見辛口 純米(500)

鳥取 日置桜 生酛純米酒 28BY(600)

 

 

 

 

 

 

純米大吟醸と純米吟醸

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先日、お祝いのお返しに頂いた「群馬泉 淡緑 山廃純米吟醸」。

「群馬泉」はお燗で飲むもの…などいう、恥ずかしい思い込みにより、今まで飲んだことのない種類だったのですが、味わってみて、びっくり。これは、旨い(笑)。「やらないだけで、やればできる子だよ」などと失礼なことをつぶやきつつ、その爽やかな飲み口と、寄り添うような品のいい旨味の絶妙なバランスに酔いしれます。

 

ところで。

裏のラベルを見ると「精米歩合50%」。驚きの純米大吟醸です。

 

ひと昔前でしたら、積極的にアピールしていた「大吟醸」ですが、最近は、このようにあえて表記しない蔵も増えているようです。気になって、今さらながらいろいろなラベルを見てみると、うちのド定番「上喜元 純米吟醸」の精米歩合も50%です。

 

確かに、「上喜元 純米大吟醸」という表記だとしたら、飲む前のイメージが、ずいぶん変わってしまうかもしれせんね。きっと、キレイな香りを期待すると思います。

 

上記2銘柄、とはいえ、お米をずいぶん削っているので、お値段もそれなりには上がっています。それだけの値段にも関わらず、「大吟醸」の表記をあえて消して販売できるということは、以前に比べると、飲み手のレベルが向上(というより、多様化ですか?)し、「値段が高い=分かりやすいキレイな香り」に縛られない造りができるようになっているんでしょうか(笑)。

 

もちろん「いわゆる大吟醸」を否定するわけではありませんが、高精米にも、いろいろな楽しみ方が提案されると、やっぱりうれしいですね。

 

 

 

 

妖怪泣かせの超辛口

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当店の準レギュラー、鳥取の「千代むすび こなき純米超辛口」。

キャッチコピーの「妖怪泣かせの超辛口」は、数あるコピーの中でも、かなり秀逸です。ここ、鳥取県境港市は、漫画家・水木しげるの生誕地で、妖怪の像が点在する通称「鬼太郎ロード」で有名な街です。水木さんは、この商店街の方たちに、鬼多郎のデザインを自由に使わせてあげているようで、鬼太郎ロードのど真ん中に位置する千代むすび酒造も、鬼太郎や目玉おやじを使った、可愛いラベルの商品を、いくつも作っています。いかにも観光用のお土産品のように見えますが、地元米「強力」を使った、骨太でしっかりとしたパワーのある味わいは、鳥取らしく、燗でやさしく華ひらきます。

 

 

それにしても、この「ゲゲゲの鬼太郎」、実は今、6度目のアニメ放送が始まっています。1950年代の紙芝居から数えると、すでに60年以上が経過。時代に合わせ、少しずつ変化しつつも、今なお、子供たちからの絶大な人気を誇っています(日曜朝、うちのチビたちも観ています、笑)。

 

ちなみに…。「時代に合わせ…」と書きましたが、猫娘は時代を完全に追い越しています(笑)

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この猫娘が、こうなりました(笑)。

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こんなラベルもでますかね~(笑)。  

 

 

 

再開します

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ご無沙汰しております。

今年になっての更新は、何とまだ3回目。お陰様で、バタバタと忙しかったのもありますが、何よりの原因は、やはり「はてなブログ」へのシステム移行によるテンションの低下でした(苦笑)。なんかちょっと全体的にデザインが地味だし、ひとつひとつの機能が微妙に違っていて、あらゆることに時間がかかるし…。

会社を辞めてから、それまで以上にデジタルに弱くなりまして、最近ではFBの更新すら、ままならない始末。もちろん、飲食業界の方々が、デジタルに弱いかといいいますと、個人として世の中に何かを発信していく必要がある分、逆に積極的な面も強い訳で、これはもう、あくまで個人の資質の問題なんでしょうが(笑)。

 

それでも、時間が空くと、やっぱり何か書きたくなってきますね~。

世の中に発信…などという大それたものではなく、これはもうひとり言に近いような気分なんですが(笑)。

 

なので、やっぱり、積極的に発信するFBよりは、気が向いたら見に来て下さい…というブログの方が性にあっている気がします。

そんなこんなで、ぼちぼち、ブログ再開していこうと思っていますので、皆様、よろしくお願いいたします。

 

衣替え

唐突にデザインが変わり、戸惑われた方もいたかもしれませんが、長年お世話になっておりましたブログサービス「はてなダイアリー」が終了し、この度、「はてなブログ」へ移行することになったようです。

 

?????

 

何が違うんでしょうかね~(笑)。

 

 

競争と移り変わり激しいSNSの世界。実は、「はてなダイアリー」を利用し続けて、早15年となります。

その間世の中では、ミクシィGREEツィッター、FB、インスタなど、いろいろな流行り廃りがあったのですが、個人的には、ある程度のボリュームで、じっくりと考えながら書く、この「ブログ」という形態が個人的には好きでして(笑)。途中、やや中断することもありましたが、飽きっぽい僕にしては、よく続いたものだと、我ながら感心しております。

 

基本的にには、古くなったシステムの変更ということなんですが、やはり慣れずに、やりづらい点が多々あります。少しづつ慣れていくと思いますので、何卒、ご容赦下さいませ。

 

 

 

 

新年あけましておめでとうございます


2年連続での寝正月となってしまいました(苦笑)。
昨年のことがあったので、今年は結構注意していたのですが、やっぱり気が抜けるんですかね?今年も元旦早々から風邪を引き、最終的には、家族で布団を並べる始末です。「やっぱり健康が第一だなぁ〜」と、去年と全く同じセリフをつぶやきしつつの、仕事を再開となりました。



年初めの写真は「ダルマ正宗 長期熟成古酒 平成31年亥年限定ブレンド
昭和46年、昭和58年、平成7年、平成19年の各亥年に造られた古酒4種類(平成11.14年で味調整)をブレンドし、米の旨味をたっぷり含んだ、まろやかな古酒となっています。


「達磨正宗」は、昭和40年代から古酒復活に情熱を傾けてきた古酒の酒蔵。熟成古酒は、日蓮上人の手紙に「人の血を絞れるが如き古酒……」とあるように、古くから貴重な酒として親しまれていたのですが、明治時代の酒税法の改正(販売ではなく、製造時に税金の支払いを行わなければならなくなったため、どうしても早めに出荷してしまうようになった)によりその姿を消していました。

どのタイプの酒が美味しい古酒になるのかのデータすらないところから、多様な酒質の仕込みをし試行錯誤を繰り返し、20年もの歳月をかけ技術ノウハウを確立。安定した品質と品格のあるその香味は、08年のIWCでゴールドメダルを受賞するなど、高く評価されています(一部、名門酒会HPより抜粋)。

平成に入ってからは、「神亀」の影響などもあり、日本酒の熟成酒・古酒の文化は、少しずつ広がりを見せてきましたが、昭和のお酒は、本当に珍しい。価格もお手頃ですので、皆様、是非是非、日本酒の古くて新しい魅力を、体験してみて下さい。

今年もよろしくお願いいたします(笑)。

今年の一本


恒例となりました(笑?)「今年の1本」ですが、今回は「奈良萬 純米酒」でいきたいなと思っております。
「今さら…」というくらい昔から飲んでいる銘柄なんですが、実は「奈良萬」を購入してた酒屋さんにたまたま足が遠のいていたこともあり、先日、1〜2年ぶりに飲んでみまして…。

衝撃的に、旨いです。
お米の旨味が、優しく体中に行きわたるようで、とにかく料理が欲しくなる。
これぞ、究極の食中酒。イメージ的には、「喜久酔」などに近いのですが、もう少し落ち着いた柔らかさがあります。


おまけに安い(笑)。


実は、このお酒。妹の結婚式の引き出物にも使われてまして、本当にご縁のある1本です。
カウンターに置いた「睡龍」「秋鹿」「竹鶴」などのパワフルな銘柄もいいですが、定番の一本としては、欠かせないものになりそうです。