特別の定義 ※一部、訂正あり

ときどき「特別純米」って、何が特別なんですか?と聞かれることがあります。

 

「特別な…」と言われると、何かウキウキした気分になりますが、ここでいう「特別」とは、なかなか手に入らないレアな酒…という意味ではなく、「特定名称酒」といわれる日本酒の分類上でのお話です。

 

まずは「特定名称酒」の説明から。日本酒好きの方なら、今更説明も不要ですが、「純米酒」とはお米のみで作った日本酒、「吟醸酒」はそのお米を60%以下に精米して、ちょっと醸造アルコールを加えている日本酒、「本醸造」は、さらにちょっと多めの醸造アルコールを加えている日本酒…となり、さらにもう少し詳しく言うと、「純米酒」「本醸造」のお米は「酒造適合米を70%以下に精米したもの」でなくてはなりません(ですので、スーパーなどで見かけるパックの「お米だけで作った日本酒」などは、厳密にいえば「純米酒」ではないことになります、苦笑)。

 

なので、「特別純米酒」は何が特別なのか?という質問の答えとしては、たいていの場合は、「特別に60%以下まで、贅沢に精米した」ということになります。

 

そもそも、「60%まで精米した純米酒なら、純米吟醸酒なのでは?」と思われる方もいるとは思いますが、「純米吟醸吟醸香を強調」「特別純米純米酒らしい旨味を強調」させることで言葉を分けているケースが多いようですね。

 

一方で「特別」とは、「または、特別な醸造方法」という、ひどくあいまいな定義も加わっており、「いつもよりランクが上のお米を使った」「木槽で搾った」「醪の発酵日数が大吟醸並みに長い」などなど、ある意味、蔵ごとに勝手な分類も可としているのが現状です。

 

このあたりは難しいですね~。本来でしたら、フランスのように、国が明確に定義を定めるべきだとは思いますし、業界で決めると、どうしても、大手と小さな蔵では状況も違いますし。ただ「製造年月=瓶詰めの日付」だったり、とにかく早急に改善してもらいたい点も多いですね~

 

今回は、長くなりました(笑)。途中、前編後編に区切るタイミングもなく。ちょっと反省です(笑)。

************************************************************************************************************

【営業のお知らせ】

8月中は、以下の通りの営業(水~土曜日のみ営業、日~火曜日は休業)とさせて頂きます。

17時30分~22時(土曜日のみ16時~22時)、入店は21時まで

 

★引き続き、席数を減らしての営業となります。密にならないお席の確保のため、お電話でご予約を、お願いいたします(TEL:03-3873-5262)。

                        酒処佗助(日・祝・月曜日定休)

*************************************************************************************************************