当店では、たくさんのチーズを扱っています。クリームチーズはもちろん、マスカルポーネ、プロセスチーズ、ときにはウォッシュタイプまで。
「日本酒＝醗酵」と「チーズ＝醗酵」の相性がいいのは、考えてみれば当然のことなんですが、普通にチーズを食べると、やっぱりワインを飲みたくなってしまうので、そこに「和の醗酵物」を加えたモノが多いです。
チーズに合わせる和食材といえば、有名なところでは「いぶりがっご」や、さらにクセの強い「塩辛」や「鮒ずし」、簡単で美味しい「かつお節」などでも。そもそも醤油や味噌自体が醗酵物ですから、チーズに醤油をつけるだけでもＯＫです。さっきまでワインのつまみだったチーズが、あっという間に日本酒のお伴になってしまいます。
なかでも「クリームチーズと酒盗（かつおの内臓の塩辛）」の組み合わせは、自分が、この世界に入るきっかけになった料理です。
20年以上前に、大塚の名店「こなから」で初めて食べたこの一品。当時、お酒と言ったら、みんなでワイワイ騒いで、酔いつぶれることしか知らなかった自分にとって、お燗と一緒に、お酒に合ったつまみを楽しむという空間が、「世の中には、こんなお酒の飲み方をしている人たちがいるんだ」と、本当に衝撃的でした。
そういえば先日、友人に連れられ、生ハムとチーズとお燗のお店にお邪魔してきました。「奥播磨 山廃生酒」のお燗とブルーチーズは最高。20年たって、少しは日本酒を楽しめるようになったんでしょうか（笑）。
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夏季休暇のお知らせ
8月11日（日）－8月19日（月）
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