
当店の冷酒(120㎖)にの提供に使用している、そば猪口ですが、「砥部焼」です。愛媛県の砥部町を中心に作られる陶磁器で、江戸時代中期、近隣で産出されていた、良質の砥石の屑を原料として発展していきました。
個人的には、冷たい感じのする「磁器」よりも、温かみのある「陶器」の方が好みなのですが、この「砥部焼」、厚手のぽってりとした重量感と、淡い象牙色の白磁、呉須と呼ばれる素朴な藍色の絵付けと、「磁器」としては例外的に、とても温かな雰囲気があります。
何より、とにかく丈夫で、毎日使うには、本当に便利。夫婦喧嘩で投げつけても割れないという話から、別名喧嘩器とも呼ばれているそうです。徳利やお猪口なんか、本当にすぐにフチが欠けてしまいますし(涙)。
ということで、今回は数年ぶりの買い足し。最近は、女性作家さんも増えているそうで、藍色以外にも、少しずつ多彩な色合いも加わっています。新柄、見つけてみて下さい(笑)。