お〜、確かに面白い。普通に夢中になって観てしまいますね。
本当に面白い。うーん。本当に面白いんですが…。
新海誠監督の前作品「言の葉の庭」は、今回みたいなダイナミックなお話の展開もなければ、キャラクターの造形も美しいんだけどちょっと地味。何よりも、結末がはっきりとしたハッピーエンドではなく、何とももやもやする、切ないものでした。
見終わった後の、爽快感が全くないんですね〜。
でも、逆に、だからこそ、今でも時どき思い出す。
小説もそうですが、100万部を超えると、とたんに「分かりやすく」なる。
比べるものではないんですが、「君の名は」よりも「言の葉の庭」の方が、断然、作品としての質は上だと思うんですが、売れているのは断然「君の名は」です。
作品であれ、物であれ、僕らのような料理やサービスであれ。
「深さ」と「分かりやすさ」のバランスは、何かを提供する人の、永遠の課題ですね〜