純米大吟醸と純米吟醸

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先日、お祝いのお返しに頂いた「群馬泉 淡緑 山廃純米吟醸」。

「群馬泉」はお燗で飲むもの…などいう、恥ずかしい思い込みにより、今まで飲んだことのない種類だったのですが、味わってみて、びっくり。これは、旨い(笑)。「やらないだけで、やればできる子だよ」などと失礼なことをつぶやきつつ、その爽やかな飲み口と、寄り添うような品のいい旨味の絶妙なバランスに酔いしれます。

 

ところで。

裏のラベルを見ると「精米歩合50%」。驚きの純米大吟醸です。

 

ひと昔前でしたら、積極的にアピールしていた「大吟醸」ですが、最近は、このようにあえて表記しない蔵も増えているようです。気になって、今さらながらいろいろなラベルを見てみると、うちのド定番「上喜元 純米吟醸」の精米歩合も50%です。

 

確かに、「上喜元 純米大吟醸」という表記だとしたら、飲む前のイメージが、ずいぶん変わってしまうかもしれせんね。きっと、キレイな香りを期待すると思います。

 

上記2銘柄、とはいえ、お米をずいぶん削っているので、お値段もそれなりには上がっています。それだけの値段にも関わらず、「大吟醸」の表記をあえて消して販売できるということは、以前に比べると、飲み手のレベルが向上(というより、多様化ですか?)し、「値段が高い=分かりやすいキレイな香り」に縛られない造りができるようになっているんでしょうか(笑)。

 

もちろん「いわゆる大吟醸」を否定するわけではありませんが、高精米にも、いろいろな楽しみ方が提案されると、やっぱりうれしいですね。