吾輩は…

先日の試飲会で、その独特の味わいがすっかり頭から離れず、早速注文したお酒。最近、メキメキと頭角を現しつつある、「新政」の「亜麻猫(あまねこ)白麹仕込 純米無濾過生原酒」です。

さて、この「亜麻猫」。なんといっても最大の特徴は「白麹」の使用です。通常、日本酒には黄麹菌を使って製造されますが、このお酒は麹の半分に白麹を使用。白麹は、抗菌力の高いクエン酸をたくさん生産するので、その酸を利用して乳酸添加なしで酒母を作り上げています。山廃や生酛以外で、乳酸を添加しないというのは、結構コロンブスの卵ですよね。


口に含むと、これまた不思議。爽やかな酸味が鼻を抜け、まるでフルーティーな白ワインのような味わいが後に残ります。原酒ですが、15%というアルコール度数もあって、食事の序盤にはぴったりな、独特の一本になりました。


ちなみに、なんで「亜麻猫」かというと、白麹と黄麹を混ぜたらクリーム色=亜麻色に見えたから。ラベルと合わせて、可愛い名前に仕上がりました。