蓴菜(じゅんさい)について


初夏の椀物や酢の物でよく使われる「じゅんさい」。
寒天状の膜に包まれていて、プリプリする歯ごたえと、つるっとした食感が楽しめ、何となく「夏だな〜」といった涼しげな趣を感じることができます。


といっても、「あっ、じゅんさいが満開だね」などといった会話が、日常生活で交わされることはなく、そもそもどんな植物なの…といった質問をよくもらいます。秋田が特産というのは、割と有名ですが、しかして、その実態は?


<じゅんさい>

水面に葉を浮かべる水草の一種。淡水の沼に生息し、深さは約80cm〜1mの沼底に根を張り、そこからたくさんの茎を伸ばして、緑色の楕円形をした葉を水面に浮かべます。茎からでてくる新芽は、ゼリー状のヌメリで覆われており、食用として摘み取られます。収穫時期は、4月下旬から9月上旬(最盛期は6月頃)です。
なお、「蓴菜」の字は難解であるため、「純菜」や「順才」の字があてられることもあります。

野生のじゅんさいは、現在では、ほとんど見かけることがなく、水耕栽培で育てているのが、現状のようです。
スーパーで見かけるのは、中国産が多いですが、添加物も多いし、サイズも小さいので、あまりお勧めはできません(苦笑)。