今年の一本

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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします(笑)

 

さて、新年最初のブログは昨年のやり残しから。昨年末に書き損ねた「今年の(令和元年)の1本」です。

 

何度も書いていますが、ここでいう「今年の一本」というのは、その年一番美味しかった…という意味ではなく、どちらかというと、その年に一番心動かされた一本という意味です。今まで味わったことのない味わい、もしくは逆に、改めて何かを考えさせられた味わいという感じでしょうか?そういう意味では、今年も一見不思議なセレクトですが、いろいろと発見の多い一本になりました(笑)。

 

上喜元 中秋の風花(なかあきのかざはな) 純米吟醸おりがらみ ひやおろし

 

ひやおろし純米吟醸(1回火入れ)、おりがらみ、14度の低アルコール…という珍しいスペック。中秋の満月の夜に一夜だけ降る奇跡の雪「風花」をイメージした、静かで、穏やかな味わいは、上喜元らしい食中酒です。

 

「おりがらみの食中酒」です(笑)。

 

飲みなれた方なら気づかれるかもしれませんが、これ、実は結構ありそうでないタイプなんですよね。「生もとのどぶ」などに代表される、辛口のどぶろくのようなにごり酒は、肉料理の定番ですが、おりがらみはやはり「フルーティー&フレッシュ&食前酒」。常温やお燗にすることも一般的には少なく、1杯、2杯と杯を重ねることも少ないんですが。

 

「おりがらみ」の常識を覆す一本です(笑)。

 

下手したら、お刺身でもいけるかもしれません。

紹介が遅く、せっかく書いたのにしばらく飲めませんね。今年の秋をお楽しみに。