ラベルのお話

定期的に話題にしていますが、最近、日本酒のラベルが、ますます多様化しています。
「〜桜」や「〜政宗」のような、昔ながらのシンプルなラベル。同じ文字だけのラベルでも、印象的なカラーでアクセントをつけたもの。そこから、イラストや絵画的な要素が加わり…という進化の過程は、ときどき書いてきましたが(笑)。


ここでは、ますます多様化を深める、日本酒ラベルの世界を少々。

「ひと夏の恋 純米吟醸
新澤酒造(宮城)の夏限定の純米吟醸。シンプルなデザイン自体も秀逸ですけれど、ほんのりと甘酸っぱい味わいと、そのイラストのイメージがぴったりあっていて、思わず会話が弾む一枚です。


「点と線 純米酒
阿武の鶴(山口)。もはやラベルですらないこの一本(笑)。よく見ると、銀のテープにうっすらと「ABUnoTURU」の文字が。点はパール風で立体(笑)。


「千代むすび こなき純米」
他キャラクターとのコラボでは、こちらが最高傑作。「妖怪泣かせの超辛口」というキャッチフレーズも素晴らしい。


「繁枡 純米大吟醸おりおり」
通常の大吟醸を出荷した際に残ったおりがらみ(ボトル数本分)を酒屋さんが個人的に依頼したとのことで、ラベル…というか、裏ラベルが貼られたもの。こういうものも、レア感があって楽しいですね(笑)。新聞紙でくるまれているものも、増えてきました(笑)。



すごいですね〜(笑)。

とはいえ、やっぱり落ち着くのは、こんなラベル。「七本槍」は、美食家であり芸術家、魯山人のものです。
革新的なラベルは、ときには、やりすぎて不評を買うこともあるでしょうが、ラベルは雑誌で言えば表紙みたいなもの。これからも、どんどん進化して欲しいものですね。