「竹鶴」「秋鹿」「睡龍」など、分かりやすいカテゴリーを決めて展示していたカウンターの棚ですが、そろそろ、ひとひねりしたテーマにて飾ってみたいな…などと思っています。第一弾は、上の３本。皆さん、つながりは分かりますか（笑）？
正解は…（笑）。「神亀の志を継ぐ者たち」です。
最初にしては、少しややこしかったですかね。
「神亀」は知っている方も多いのでは？
全量純米蔵の先駆者であり、日本酒に「熟成」という概念を持ち込んだレジェンド蔵です。戦後の日本酒の常識や偏見と闘い、停滞していた業界に、新しい風を吹き込み続ける一方で、全国から多くの若き人材を集め、その酒造りを伝授。「神亀の魂」は、その後の日本酒の世界（特にお燗）に、大きな影響を与えてくれました。
「るみ子の酒」は、漫画「夏子の酒」の著者、漫画家の尾瀬あきら氏の縁により出来上がった銘柄ですが、尾瀬氏は、酒造りの師匠として神亀酒造を紹介。大きく影響を受けたるみ子さんは、今では、旨味のあり、それでいて女性らしい凛としたキレのある純米酒蔵として、確固たる地位を気付いています。
一方、朝の連続テレビ「マッサン」で話題になったのが、「竹鶴」です。現杜氏・石川達也氏は、「神亀ひこ孫」に衝撃を受けて、大学在学中に蔵入り。酒造りの基礎を神亀で学び、今では神亀をも上回るほどのパラフルな味わいで、全国のお燗ジャンキーたちを唸らせています。
まあ、基本知らなくていいウンチクではありますが（笑）。
そんな歴史を思いながら、お猪口を傾けるのも、また楽しいかもしれませんね（笑）。
