新酒、初入荷

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あっという間に、今年も後半戦。早くも、令和2年の新酒が入荷してきました。

今年も、一番乗りは栃木県小山市の小林酒造。「鳳凰美田 初しぼり純米吟醸 無濾過生酒」です。

安定の出来栄え。初しぼりらしいフレッシュ感と、マスカットのような上品な吟醸香。ここ数年は、後味のキレが美しいので、香りのあるお酒はちょっと苦手~という方にも是非味わってほしい一本ですね(笑)。

 

それにしても、「R2BY」?

ご存知の通り、「BY」とは「Brewery Year(酒造年度)」の略で、ざっくりいうと「〇〇年の年にできたお酒」という意味。ただし、厳密にいうと「〇〇年のお米でできたお酒」という方が正しく、例えば「25BY」は「平成25年のお米でできたお酒」ですから、秋の収穫から数えて、早くても10月以降が発売時期となるのです。ですので、国税局への申告時期なども絡んで、「25BY」とは、「平成25年7月~平成26年6月までに作られたお酒」と定義されます。

 

ところが、昭和の時代においては「1年熟成させたお酒=去年の売れ残り」との考えが大きかったことから、この「醸造年度」が表記されることは、ほとんどありませんでした。結果、気にすることなく平成の元号が使用されてきたのですが、令和の時代になり、ふたつの元号が混在し始め、ぼちぼち新しい呼称が必要となってきたのです。

 

「R2BY」か?「2020BY」か?

個人的には、どちらにもそれほどの思い入れがないので(笑)、早く流れが定まってほしい今日この頃です。