サクラ見ながら考える

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仕事後、期間限定の「サクラビール」(サッポロ)を飲みながら、ふと考えます。

「ここ30年の、ビールの歴史って、日本酒と結構似ているな~」

(この「サクラビール」、1912年創業の帝国ビール㈱が大正2年に製造を開始したものを、サッポロが当時の文献を読み込んで現代風にアレンジしたものです)。

 

 

日本酒の戦後の歴史は(本当にざっくりなので、あまり怒らないでほしいのですが、笑)…

戦後のアル添酒時代(安くてまずい)→淡麗辛口(飲みやすい)→地酒ブーム(香りや酸味が強い)→多様な食中酒へ

 

と移ってきています。この日本酒の流れをビールに移しこんでみると、

 

バブル後の発泡酒時代(安くてまずい)→淡麗辛口人気(アサヒドライ、天然水モルツなど)→プレモル発売、地ビールブーム(香りが強い)→多彩な食中酒へ

 

となるのではないでしょうか(ざっくりですが、怒らないで、笑)。ドライの人気は90年代前半ですし、発泡酒の後には、より深刻な第3のビール時代がもありますので、実際はそこまでシンプルではないですが。

 

最近の30代の方は、あまりビールを飲まれない方も多いのですが、聞いてみると、学生時代に居酒屋で飲んだ「第3のビール、飲み放題」が原因であることがとても多いです。僕らが日本酒を扱い始めた20年前は、学生時代に居酒屋で飲んだ、飲み放題の日本酒(特にお燗)で、日本酒を嫌いになった方が多かったことを考えると、結局、業界として目先の利益に目がくらんだ結果が、何十年か後に、自分たちの首を絞めていると言えなくもないかもしれません。

 

まあ、アルコール業界の場合は、税制の変更に、大きく振り回されている面も多々ありますが…

 

日本酒は、ある時期のワイングラスで飲むような、香り高いものから(もちろん、それも美味しいんですが)、ちゃんとした個性を発揮しつつ、料理に寄り添うものが増えてきています。ビールも同様に、甘み、渋味、のど越し、香りと、個性とバランスを両立させた、新しい時代に入ってきているような気がするのですが(笑)。

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