鶴齢の会

このまま、コロナ後の日常...、となるといいのですが。

 

4年ぶりのイベント「鶴齢の会」。お陰様で、11月下旬に無事、開催することができました(笑)。

  

〈本日の鶴齢〉

〈乾杯〉鶴齢 純米大吟醸(越淡麗)

 鶴齢 純米しぼりたて生原酒5BY     

 鶴齢 純米しぼりたて生原酒4BY

 鶴齢 純米 生原酒65(山田錦) 

 鶴齢 特別純米 生原酒55(山田錦) 

 鶴齢 純米吟醸 生原酒50(山田錦) 

 鶴齢 純米吟醸(越淡麗)  

 鶴齢 特別純米 爽醇(越淡麗)※低アル

 鶴齢 純米にごり 生原酒(五百万石)

 鶴齢 雪男 辛口純米酒 

 鶴齢 寒熟 特別純米(五百万石)2BY

 鶴齢 特別純米ひやおろし山田錦)         

 鶴齢 山廃純米

 シークレット(鶴齢 雪男純米酒 愛山)

 鶴齢の梅酒            

鶴齢だけで、びっくりの15種類。

これらのお酒に合わせた料理に、蔵の方のお話や、ときに賞品付きのクイズも交えながら、一人の泥酔者もだすことなく(笑)、和やかな雰囲気で終えることができました。

からし巻き大根、いごねり、干し大根漬け、のっぺ、きりざい、かぐら南蛮、栃尾の油揚げ」などなど、新潟の郷土料理も少々(あくまで郷土料理風...ですが、笑)。単純に、新潟料理といっても、海側と山間部では、まったく文化も違いますので、地元の書籍を取り寄せたり、新潟のアンテナショップにお邪魔したりと、いろいろと勉強させて頂きました(笑)。

それにしても、地方地方の料理の味付けと、そこでの日本酒の味わいについては、以前から、いろいろと考えさせられるテーマです。「地酒は、その土地の料理に一番合う」というのは、もちろん大原則ですが、大阪で料理を勉強させていただいた経験からいうと、本当に、そんな単純なものなのかなぁ~という疑問は、常に頭の中にありました。

 

例えば、海がなく、食料保存のために、ちょっとしっかりした味付けが必要な、新潟の内陸には、本来、しっかりとした味わいの日本酒が合うはずです。が、実際は、かなり淡麗辛口のものが多く、一方で、料理の淡い味付けの関西(だし文化)には、逆に旨味のある日本酒が多い。

 

これは、(特に昔は)気温(暖かい→酵母が元気で旨味がのる、寒い→逆にすっきりとしった感じに仕上がる)と水(関西は軟水→旨味がのる、東北や北陸は比較的硬水→すっきり)が、日本酒の味わいの大部分を決めていたためです。東北や北陸が淡麗で、関西や九州が濃厚...というのが、皆さんも持っている、一般的なイメージかもしれません。

 

もちろん、今でもその2つの要素が大きいのは、間違いありませんが、科学的な検証が進み、目指すお酒の味わいをコントロールでっきるようになった今では、〇〇県のお酒は○○...などといった単純なくくりは、もはやなくなっております。

そういう風に考えると、「鶴齢」が、新潟らしい淡麗辛口ではないのは、「地元の料理と地元の日本酒」を考える上で、一歩先を行っているのかも。そういう意味で含めて、改めて、いろいろと考えさせられた1日でもありました。

 

このまま、落ち着くといいですね~。来年は、ライブも復活できるといいのですが。