料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか? ~その1

本日はネットでも話題のこの1冊、「料理家のくせに「味の素」を使うのですか?」リュウジ著、河出新書)についてのお話。

 

この本、「味の素を使うなんてプロじゃない」とか、「人工的な調味料だからできるだけ使わない方が…」などなど、白熱した議論で時々炎上していますが(笑)、じっくり読んでみると、内容はなかなか興味深く、非常に勉強になる1冊です。

 

ちなみに、当店も、基本的には「味の素」は使用しませんが、その理由は2つ。

ひとつ目は、確かに美味しいんですが、どれも似た味になる(カツオだしも、鶏だしも、そもそもコンビニなどのものにも似た味になる)。

ふたつ目は、イマイチ日本酒と合わない(旨味が強すぎて、日本酒の旨味との相乗効果がうまくいかない)

というものです。

 

逆に言うと、あくまで個人的な感想ですが、ビールやサワーとは結構相性がいい気もしますし、そもそも、私生活では、カップラーメンやコンビニ弁当なんかでは、全く気にせず楽しんでいました。この本では、そんな、なんとなくの経験から使っていた「味の素」を、順序だてて解説し、その正しい使用方法を教えてくれます。

 

結構知らないこともありました。まずは、料理をする人すべてに知ってほしい「うま味とは何か」について。続く。