王様、ご来店

何の因果か、場末の居酒屋にて、幻の高級魚「クエ」を扱うことに(もちろん、イレギュラーです、笑)
よく、大相撲の九州場所で、優勝した力士が食べているアレです(笑)。

九州では「アラ」とも呼ばれる、大型のハタで、鍋の具材としては、もっとも高級なものとして知られ、10kgを超える天然物は、市場でも見かけることは、まずありません。お刺身も美味しいのですが、本領発揮はやはり鍋。皮を引くと、ぶ厚いゼラチン状の皮下脂肪がありますが、反面その身は上品な旨みに溢れています。いわゆるアラ(アラのアラ、笑)からでる出汁は、まさに濃厚で、締めの雑炊の美味しさと言ったら…。


とはいえ、天候不順が重なったときには、ときに一匹数十万円(100万円越えた時もあったそうです、苦笑)する高根の花。
1週間前から市場に声をかけ、あとは運を天に任せる、胃の痛い食材でありました。もちろん、最悪の時は、養殖(それでもマグロより高い、苦笑)で勘弁してもらうつもりでしたが。


結果、晴天に恵まれ、奇跡の「長崎/天然クエ12kg」が入荷。


いや〜、もう一生に一度で十分な経験でした(苦笑)。

(今まで書いたブログの中で、たぶん一番「苦笑」の多い記述でしたね、苦笑)