日本の労働生産性

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ここ数年、日本人の労働生産性の低さについて、よくメディアで報じられています。日本人の労働生産性は47年連続、主要先進7カ国(G7)で最下位であり、アメリカと比べると3分の2程度しかないそうです。

 

そもそも労働生産性とは、「労働者一人が生み出す成果」を指標化したもので、付加価値や生産額(基本的にはGDP)を、総労働時間で割って算出しています。荒っぽい言い方をすれば「時給」と言ってもいいような(荒っぽいですね、苦笑)。1位、2位のルクセンブルクやノルェーが異常に高い数値なのは、そもそも人口が少ないところに、GoogleAppleFacebookAmazonの(「GAFA」)の欧州法人が集まっているためで、逆に日本の場合の数値はパートさんの時給も含んだ平均であるなど、単純に比較できない面は多々ありますが、それでも、普通のサラリーマンの仕事を考えても「習慣的な残業」「無意味な会議」「過剰なサービス」などなど、日本ならではの思い当たる要素も、結構ありますね。

 

 

セブンイレブン」の24時間営業の問題なども、一面では、同じ根っこの問題で(フランチャイズの問題もありますが)、特に小売業・サービス業の生産性の低さは、これからの日本の大きな課題なのではと思います。

 

・・・・・。

 

とまあ、ここまでは、一般論なんですが(笑)。

 

確かに、飲食業やサービス業の生産効率は、本当に低くて、どんどん、効率化を進めていくべきなのではありますが、一方で、その低い生産性こそが、大手チェーン店に対して、個人店が張り合える最大の武器になっている側面もありまして。

 

飲食業は、効率化を突き詰めていくと、最終的に似通ったものにものになっていくんですよね~

原価率の高いビールや日本酒を減らして、サワーやハイボールを。

ロスの多いお刺身はなくす。

残ると無駄になる煮物よりも、揚げ物や焼き物を中心に。

人員削減で、注文は端末で。

 

こうしてだんだん、似たようなお店が増えてくるような…(苦笑)

 

無意味な作業は減らしつつ、意味のある手間は残していく。我々個人飲食店は、そうして頑張っていくしかないのですね(笑)