散歩の達人…的な入谷の歩き方。


考えてみると、いろいろ横道に逸れた話題の多いブログですが、意外に近くのお店の紹介や、周辺のお勧め立ち寄りスポットなどについては、あまり書いていなかったなぁーと思います。もちろん、ご近所のお店の感想などは、なかなか気軽に書けないのは当然ですが、入谷や上野・根岸には、結構素敵なお店や美術館(ちっちゃいの含む、笑)などが多々ありまして、例えば土曜日、当店に来ていただく前などに、是非是非寄って頂きたい場所が多々あります。



で、写真は今回は初めてお邪魔した、北上野(台東区役所手前)の路地裏にある「ROUTE BOOKS 」(TEL:03-5830-2666)。40代のオッサンにはちょっと照れる、いわゆるブックカフェです(厳密には、コーヒーが飲める「本屋」さんとのこと、笑)。



今どきは、どこでも素敵な喫茶店は多いとは思いますが、実は入谷周辺にも「珈琲うさぎ」「北山珈琲」「合羽橋珈琲」「イリヤプラスカフェ」などなど、相当に高いレベルで、いろいろなお店が営業しております(「北山珈琲」は、また違うステージにいますが、笑。詳細は別途)。また、タイミングが合えば、いろいろ紹介させて頂きたいなぁ〜と思います(笑)。

お盆休みの予定


生死に関わる暑さ…だそうです(笑)。
しかし、さすがに本当に暑いですね。さすがに、ここ数日、営業にも差し障りがでてきました(苦笑)。


さて、直近の営業のお知らせです。

7月28日(土)通常営業(隅田花火大会)
8月11日(土・祝)〜8月16日(木)夏休み

隅田花火大会の日は、例年割とヒマで(酒好きは花火好き、笑)、おまけに遅い時間に2次会の連絡があったりと、ここ数年はお休みすることも多かったのですが、今年は頑張ってみようかと思っています(笑)。とはいえ、天気予報では台風(しかも観測史上初の、笑)との噂もあり、いろいろな意味で、どうなることやらです。

写真は、「山形政宗」の夏ラベル。
まずは日本酒で、花火気分です(笑)。

日本酒は劣化する?…について


「日本酒って、(一升瓶の)開けたてが一番美味しくて、置いておくと酢になりますよね…」。


??????(笑)


考えてみれば、こういう質問って、結構いろいろな人からされていた気がします。


日本酒は、熟成するのか?劣化するのか?


そもそも、微生物の世界では、スタートラインの「発酵」と「腐敗」の線引きすら曖昧です。誤解されている方も多いのですが、簡単に言えば「人間が食べられて美味しいものは発酵」で、「お腹をこわすのは腐敗」となり、実は微生物の活動にとっては、どちらも大きな違いはありません。微生物が関わっている以上、日本酒の変化、絶えず進み続けるわけです(特に生酒は、微生物の活動を止めたり、雑菌を予防したりという工程を経ていないので)。


そういう意味では、冷蔵庫に入れて、品質の変化を抑えることが安全ではありますが、一方面白いのは「味わいが変化すること=味わいが劣化すること」を意味するわけでもないことです(笑)。
要は、発酵と腐敗の違いと同じように、あくまですべては人間の目線であり、「その変化が美味しい方に進めば熟成」、「その変化が不味い方に進めば劣化」となる訳です。


山廃や生酛といった昔ながらの造りをしたものは、酵母も力強く、結構な確率で落ち着いた旨味のある味わいに変化します。また、アルコールの度数が高ければ高いほど、雑菌(これも人間が飲んで美味しくない味に発酵させる菌という意味ですが、笑)も入りづらい…という側面もあります。


日本酒を多く扱っている飲食店は、必然的に、数多くの一升瓶の日本酒が、開栓後どのように変化していくかを味見してきましたので、何となく「この酒質なら、一週間後は、こんな味わいに変化していくだろうな…」といった予測はありますが、これも、完全に当たるとは限りません。もちろん、いい意味で裏切られることもありますし、どちらにせよ、それが日本酒の大きな魅力の一つであることは間違いありません。


写真は、兵庫の「竹泉」なのですが、実はこの一本、開けたては結構な癖があり(普通は安定した旨さがありますので誤解なきよう、笑)、開栓したまま常温で一年半以上放置していたのですが、数カ月に一度の味見を繰り返し、最近になってやっと、実に個性的な旨さがでてきた一本です。


「とにかく日本酒はすぐに飲み切ります!」という方、もちろん、それが安全ではあるのですが、心と懐と冷蔵庫に余裕があるようでしたら、是非是非、味わいの変化も試してみてはいかがですか?

肉と日本酒


千葉県某所の公園にて、バーベキュー。
サービス精神旺盛なメンバーに囲まれ(飲食店の方以外もみんな、笑)、楽しい時間となったのですが、不覚にも「ちろり」を忘れてしまいました。


「ちろり」って知ってますか?


そうです、お燗を温めるときに使う、持ち手(引っ掛ける部位)つきのカップのことです(笑)。



で、缶ビールで作った、即席の「ちろり」。


やっぱりバーベキューにはお燗です(笑)。
本日は「秋鹿」と「生もとのどぶ」。
「燗ビール」などと、親父ギャグを飛ばしながら、肉とお燗と気持ちのいい風を満喫した一日でした。

日本酒メニューの作り方

ときどき、「とっておきの隠し酒はないですか?」などと聞かれることがあります(笑)。


しかし、残念ながら、面白いお酒は、我慢できずに、どんどん薦めてしまいますし(笑)、基本的に、メニュー表は、毎日書き換えていますので、たまたま載っていない銘柄も、数日後には入れ替わりでメニューに加わるものがほとんどです。冷蔵庫に見える日本酒は、言って頂ければ、すべて提供できます(特別高いお酒もありません)。


メニュー表は「辛口、甘口、旨口、火入れ、生酒、原酒、にごり、速醸、山廃、生もと、新酒、熟成、古酒、香り系、アル添などなど」、全体にラインナップが重ならないようにしているので、例えば、たまたま香りのあるお酒が冷蔵庫に多くても、メニュー表に載せるのはせいぜい4〜5種類程度にとどめています。


味とは関係ない話では、有名、無名(失礼、笑)の割合も、少しは気にしています。もちろん、有名だから扱うということは一切ありませんが、初めて日本酒を飲まれるお客様もいらっしゃるので、あまりにも聞いたことのない銘柄ばかりでは、選ぶ楽しみが半減してしまうのではとも思っていまして(「これ知ってる〜」っていうのも、嬉しいですよね、笑)。


そんなこんなで、週末はチャラい酒(失礼、笑、メジャーな酒)を求めて酒屋を回ります。どれも「有名で、かつ、とても美味しいものばかりですよ」(笑)

ご無沙汰しています。

本当にご無沙汰しています(笑)。
気が付けば、2カ月以上。ひさしぶりに、ずいぶん間が空いてしまいました。
そろそろ再開したいと思っています。

日本酒ラインナップもずいぶん変わり、本格的に夏酒もでてきました。


大変申し訳ありませんが、取り急ぎ、お知らせを。

6月16日(土)〜21日(木)臨時休業

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

本屋に学ぶ、日本酒の売り方とは?

日本酒の売り方のお手本は、本屋にある…。
最近、本当にそう思います(笑)。


本を売るため、というより、まずは、本を「手にとってもらうため」に、長い年月をかけて、出版社や書店が編み出した手法は、まだまだ、セールスは酒屋さん任せ…ということが多い、日本酒の販売での大きなヒントになるはずです。



まずは、「本」の「題名」。「日本酒」で言えば「銘柄(名前)」のこと。
通常の「〜政宗」などももちろんですが、例えば「鶴齢」さんの地元向け銘柄「雪男」(一部をスキー場に寄付)などのように、目指すお酒の方向性やストーリーが想像できれば、なお良いです。PHP文庫の題名を研究するだけで、人間が思わず手に取ってしまう法則が分かりますよね(苦笑)。


「表紙」が、「日本酒」における「ラベル」ですかね。
当たり前ですが、本を作る際には、ここには徹底的にこだわります。極論を言えば、これだけ見て買ってくれる人もいるくらい大事なもの。日本酒のラベルも、ここ数年は、ずいぶんカワイイものも増えてきましたが、やはり、まだまだ書店で見かける数々の本の多彩さには及びません。


最近は、酒瓶に「金賞受賞〜」などという下げ札をしているものも増えました。

これらは、書籍でいう「帯(本に巻いてある推薦文なんかを書いた巻紙)」や、平積みした本の横で揺れている「ポップ(書店さんの熱い思いが書かれている手書きの応援文)」みたいなものですか。
これも、出版業界では、帯の出来栄えが販売数量を左右するとまで言われ、専門のデザイナーさんも数多く存在するほどです。


もちろん全部真似すればいい…って訳ではありませんが、長い歴史を経て独特に進化した日本の書店は、とりあえず一考の価値があると思うのですが(笑)。

花粉と丹沢山と、イカと酒盗。

箱根一泊、家族旅行。

途中下車。小田原駅前の「天史郎寿司」にて昼食です。
というより、わが家にとっては「箱根旅行=天史郎」でして、ここ本当に美味しいです。

神奈川の日本酒も充実。「2014年丹沢山」、特に絶品にて、お土産買いました(笑)。


寿司、どれも美味しいんですが、「イカ酒盗の巻物」が特に美味。金目鯛をはじめ、小田原の地魚を満喫して、値段は近所の回転寿司のレベルです。

箱根の感想がなかったですね。
とにかく花粉、強烈でした…(苦笑)。

すぐれもの


根津の坂を上がったあたりに「Cafeと道具 kokonn」という、古民家を改造した雑貨屋さんがありまして、うちでもよくお邪魔させていただいております。奥には和風のカフェも併設され、古い階段を上がった2階では、東ヨーロッパ各地のヴィンテージの洋食器が、その隣の部屋はギャラリーになっていて、不定期で建築家やアーティストなどの作品展などが行なわれています。

で、そんなギャラリーでこんな告知が。

2F Gallery  Artist's Garage sale!
kokonnゆかりの職人さんの工房引っ越しに伴い
ガレッジセール開催中!

ヴィンテージ家具から、どこにでもある日用品、何に使うか分からないもの、などなど…… 早い者勝ちです!

何に使うか分からないもの…
これのことか…。

木のボックスなんですが、えらく頑丈に補強されていますし、底は何故か鉄製のメッシュになっています。

???何に使うものでしょう???


以前から探してた、空瓶のケースにぴったり(笑)。
お値段3000円。高いのか、安いのか(笑)。

ひとり酒のお供


日本酒は誰と飲みますか(笑)?
一人で?友達と二人で?彼女や彼氏と?昔の仲間たちとワイワイ飲むのもよいですね〜


カウンターで一人飲みは、今ならスマホを見ながらが一般的です。
最近撮った写真を見たり、返信していないメールやLINEを返したり。ネットや電子書籍を眺めたら、まあ、あっという間に時間が過ぎてしまうかもしれませんね。


それでも、個人的に好きなのは、やはり文庫本でして…。


隣りの方からは、何を読んでいるかを知られないのがいいですね。
歴史物なのか、ミステリーなのか、はたまた難しい哲学書なのか?
図書館で借りた本だと、ちょっと照れますし(笑)。


そういう意味で、布や皮のブックカバーをしている人、個人的には大好きです(笑)。


ちょっと本読んで、ちょっと日本酒飲んで、ちょっとご主人と世間話。
「どんなご本、読んでらっしゃるんですか…」なんて、聞くのは、野暮な質問なんでしょうか(笑)。

雪の日に

本日、天気予報通りの積雪。
完敗です。お客様、10名未満のガラガラ店内では、暖房全く効きません…(苦笑)。

気分一新。せっかくなので、そんな雪の日の楽しい話題をひとつ。
《「鶴齢 雪男 本醸造 限定アトミック・ラベル》のお話です。


新潟の「鶴齢」の地元向け銘柄「雪男」と、ハーフパイプ競技、冬季オリンピック日本代表の小野選手が使用しているスキーメーカー「ATOMIC(アトミック)」とのコラボ限定商品。
江戸後期、雪国越後・魚沼の暮らしを紹介し、ベストセラーとなった鈴木牧之の「北越雪譜」の中で、旅人のにぎり飯をもらい、お礼に荷物を担ぎ、道案内をする毛むくじゃらの異獣(雪男)がモデルとなっており、その愛らしい姿は、前掛け、バッジ、マッチ箱など、単なる「かわいいラベル」を超えた、いちキャラクターとしての広がりを見せ始めています。


以前、日本酒のラベルは「雑誌で言う表紙」といいましたが、今回の限定ラベルは、雑誌というより、例えばAKBのシングルCDいたいな感じなんでしょうか?


ラベル違いで、可愛いから、もう一本買っちゃおう(笑)…みたいな。
「NHS(日本酒、笑)総選挙」。推し銘のために、何本も日本酒を買う。そんな時代が、いつか来るんでしょうかね〜(笑)。

確かに、全部集めてみたい(笑)。

お知らせ


佗助でのクラシック・ライブでお世話になっている中村翔太郎君の同期が結成した「TGS(東京藝大ストリングス)」の次回公演が3月4日(日)に決まりました。

◆弦楽アンサンブルTGSコンサート 名曲で聴く弦楽の響き
日時 2018年3月4日(日) 13:30開場/14:00開演
会場 台東区生涯学習センター ミレニアムホール
   (鶯谷駅徒歩15分、入谷駅徒歩5分)
曲目 W.A.モーツァルトアイネ・クライネ・ナハトムジーク
   A.コレルリ:合奏協奏曲第1番
   J.ブラームス弦楽六重奏曲第1番(弦楽合奏版)
チケット 全席自由2000円(未就学児不可)
       チケットぴあにて販売中!

僕らも行きます。現地でお会いしましょう(笑)。

入手困難なお酒とは?


而今」入荷しました(笑)。

うちでは、久しぶりですね。
世の中的には「田酒」「十四代」「而今」「飛露喜」あたりが、いわゆるプレミア銘柄と呼ばれ、酒屋の店頭にはほぼ並ばず、定価で購入することが難しいものです。その次のランク(味ではなく、あくまで入手の困難さです、笑)が、「鍋島」や「新政」あたりですか?酒屋さんの棚に「お一人様、1本にてお願いします」と書いてあるものですね(笑)。
実はこの「而今」も、恥ずかしながら、某酒屋さんでの抽選に当たったもの(苦笑)。一般のお客さんに交じっての抽選は、ちょっと照れるものがあります。


それにしても変わった名前。「而今」という日常使わない言葉は仏教用語で、「過去に囚われず、未来にも囚われず(前世に囚われず、来世にも囚われず)、ただ今を精一杯生きる」というような意味だそうです。


超人気銘柄にしては、微妙な酸味などがアクセントになるところが、個人的には好きですね。懲りずに抽選は続けようと思っています。