酒場放浪記


BS「酒場放浪記」にて当店をご紹介いただいてから、早いもので、もうすぐ2年。先日、あるお客様から、YouTubedeで観れるよ〜と教えて頂きました。


もちろん版権の問題があり、コメントしづらい面もありますが(そのうち削除されてしまうかもです、苦笑)、以前から一度観てみたいという方も多かったので、一応お知らせさせて頂きます。僕も2年ぶりに観て、思わず笑ってしまいました。


他のお店にも行ってみたいですね〜。
少しずつ時間が作れるといいのですが。

2017年の一本

例年、お燗向けの銘柄が多かったのですが、今年は少し今どきの味わいの一本をば。

愛知県・岡崎の丸石醸造、「二兎」。
「二兎追うものしか二兎を得ず」をコンセプトに、味と香、酸と旨、重と軽、甘と辛、複雑と単純など、一見二律背反するような二つを最高のバランスで楽しめるように、欲張りに追い求めたお酒です。


バランスがいい…ということは、反面、そのお酒ならでは特徴が薄いともなりがちですが、この「二兎」は、そのあたりをうまくこなしており、飲みやすいのに、非常にクセになる味わいです。


ラベルも可愛いですし(笑)。


そういえば、昨年前半には、「磐城壽純米アカガネ」が今年の本命…と言っていたような気がします。この2本を並べてみると、ここ数年の日本酒の味わいの多様化、複雑化が垣間見れて、嬉しい気持ちになりますね(笑)。

明けましておめでとうございます


年が明けまして、10日ほど経過しました。少々遅くなりましたが、改めまして、本年もよろしくお願いいたします(笑)。

前回のブログ更新から、気が付けば2カ月以上。これだけ期間が空いたのは、もしかしたら初めてかもしれませんね(苦笑)。年末の本業の忙しさもありましたが、ちょっとイレギュラーにいろいろと面倒も重なりまして…。お陰様で、どうやら少しずつ時間が取れるようになってきました。


しばらく書いていないと、いろいろと書きたいこともありますね〜
とりあえずは、昨年の「今年の一本」あたりから書こうかと。「更新ないし、もう見てないよ」なんて皆様、しばらくは集中的に更新するつもりですので、見捨てず、よろしくお願いいたします(笑)。

鶴齢の会

そういえば、「鶴齢の会」のご報告をば。
ゴーアラウンドからの流れで、ひさしぶりの本格的な日本酒の会を開催。ここ数年の新潟の食材(肴豆や越後もち豚、かぐら南蛮味噌、こしひかり新米など)も使いつつ、普段飲めない多くの種類の鶴齢を飲んで頂きました。
とりあえず13〜14種類くらいですか。


鶴齢 純米 生原酒65(山田錦)     
鶴齢 純米 生原酒55(越淡麗) 
鶴齢 純米吟醸 生原酒50(山田錦) 
鶴齢 特別純米 ひやおろし山田錦)  
鶴齢 特別純米 秋あがり(雄町)   
鶴齢 寒熟 特別純米25BY(五百万石)
鶴齢 純米吟醸(愛山)          
鶴齢 特別純米 生原酒(越淡麗)
鶴齢 特別純米23BY(五百万石)
鶴齢 特別純米23BY(越淡麗)
鶴齢 山廃純米          
鶴齢 純米酒(レトロ)       
鶴齢 雪男 辛口純米酒     
鶴齢の梅酒           

実はまだまだマニアックな銘柄もあります(笑)。
大阪時代の友人が酒屋さんをやっていまして、倉庫の片隅から、いろいろと探してくれました。

しばらくは、鶴齢だらけの冷蔵庫でした(笑)。

わびすけカンタービレ2017


このコンサートも、早いもので6年目。当時、東京芸大の学生だった中村君は、いまではN響の一員で頑張っていますし、こんな言い方は大変失礼ですが、なにか貫禄らしきものも漂ってきたような(笑)。
まあ、こちらは変わったような変わらないような…という感じですが、こうしてお互い、いろいろと環境が変わる中で長く続けられていることは、本当にうれしく感じています。ヴァイオリンの小関さん、チェロの小畠さんも、本当にありがとうございました。

来年も続けられたらいいですね。
とは言え、ここのところイベントが続いておりまして、しばらくはのんびりしたいと思っています(酉の市もありますが、苦笑)。

11月営業のお知らせ

11月8日(水※)、11月13日(月)、11月20日(月)、11月27日(月)は臨時休業となります。10月30日(月)、11月6日(月)は通常営業いたします。

10月30日(月)営業いたします(苦笑)。
月曜日の営業は、なんと3か月ぶりです。
たぶん、ヒマです(笑)。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。

日本酒ゴーアラウンド


さて、10月1日は日本酒の日。本日は、北千住にあります「日本酒宿 七色」さんでのイベント「日本酒ゴーアラウンド」、お手伝いしています。
一緒に参加して下さる蔵元さんは、奈良県の「花巴」。
室町時代の日本酒の製法「菩提酛(水酛)」(ハチミツのような味わいが特徴)のイメージが強い蔵ですが、一日社長をお話をさせていただくと、思いの他、穏やかなお燗向けの銘柄にも力を入れているようで、新しい魅力を感じる、楽しい一日になりました(笑)。

子供優先の毎日のため、なかなか、こうしたイベントや蔵見学(または、それを口実にした飲み会)などに参加できずにいましたが、ひさしぶりに、一日中、蔵元さんと酒造りのお話、最前線の日本酒業界のお話などを伺いますと、ああ〜、やっぱり、少しずつでもこういったイベントには顔を出さなければいけないなぁ〜と改めて思う今日この頃でした。


日本酒のイベントが急激に増えていますので、いろいろ難しい問題もでてきてはいますが(笑)。


来週は、当店にて日本酒のイベント(鶴齢の会)です。

10月1日は「日本酒の日」


新酒の造りがぼちぼち始まる…、10月は発酵を表す「酉」の月…など、諸説ありますが、何はともあれ、10月1日は「日本酒の日」です(ちなみに1001でメガネの日でもあります、笑)。少しずつ定着してきたような気もしますが、果たして、どれほどの人が知っているのでしょうかね〜


ここ数年は「日本酒ゴーアラウンド」というイベントに参加していましたが、今年は一旦お休みです。それでもせっかくなんで、本日は、同イベントに参加の北千住「日本酒宿七色」さんのお手伝いをさせていただきました。「この日本酒の世界の片隅で」な今日この頃です(笑)。

本日のラインナップ


FBやインスタグラム全盛のこの時代(笑)。
のんびりとブログを更新してきましたが、先日、気が付くと、めでたく10万ビューを突破いたしました(笑)。1日のFB更新で「いいね」が100人を超える方も多いので、この10万ビューというのが多いのか少ないのかも分かりませんが、個人的には、やっぱりこのブログ…という形式が合っているのかなとも思っております。

秋田 天の戸 美稲 純米(500)
宮城 日高見 超辛口 純米酒(500)
山形 上喜元 純米吟醸 超辛口(550)
福島 寫楽 純米酒(550)
石川 遊穂 純米 無ろ過生原酒 直汲み(500)
富山 満寿泉 吟醸(450)
栃木 仙禽 クラシック純米(450)
岐阜 百十郎 純米吟醸(450)
愛知 義侠 純米 無ろ過生原酒(550)
和歌山 紀土(KID)特別純米(450)
三重 作 純米吟醸 雅の智(600)
広島 神雷 山廃純米 秋あがり(500)
島根 王禄 丈径 純米無ろ過生原酒(650)
島根 十旭日 純米吟醸 おりがらみ(550)
山口 獺祭 純米大吟醸(500)
山口 東洋美人 純米吟醸(550)
佐賀 鍋島 純米吟醸(600)


(お燗、常温向け)
宮城 萩の鶴 日輪田 山廃純米(450)
山形 山形正宗 お燗純米(550)
福島 大七 生酛純米(500)
富山 よしのとも 純米酒(400)
石川 遊穂 山おろし(生酛)純米(450)
石川 宋玄 純米原酒 ひやおろし(600)
千葉 東魁盛 山廃純米吟醸(500)
群馬 群馬泉 舞風 山廃純米(550)
埼玉 神亀 手造り純米酒(500)
愛知 義侠 縁 特別純米(550)
奈良 睡龍 生酛のどぶ 純米(550)
大阪 秋鹿 純米吟醸 ひやおろし(600)
兵庫 香住鶴 生酛純米(450)
兵庫 龍力 特別純米 熟成11BY(550)
広島 小笹屋 竹鶴 純米原酒(650)
島根 扶桑鶴 純米吟醸(550)
鳥取 千代むすび こなき純米(450)

秋酒増えていますね。
楽しみです(笑)。

恒例、今年の1本


毎年、年の後半になりますと、このブログにて、今年印象に残った一本を書いております。
単純な好みとしては、「磐城壽 純米アカガネ」が素晴らしかったですが、ウンチクやラベルの可愛さなどを考慮に入れまして(味と関係ないものを入れるのも変ですが、笑)、今年は「山形政宗 お燗純米」を推してみようかと思います。


この「お燗純米」ですが、「ブレンド」です。
考えてみると、今までいろいろ書いてきましたが、あまり触れていなかった「ブレンド」。
ブレンドは、味わいの均一化(または一歩進んで相乗効果)を目指し、ワイン、ウィスキーをはじめほとんどのお酒で用いられる手法ですし、まさに蔵の力量を示す、大事な技術の一つでもあります。


「落ち着き」「柔らかさ」「丸さ」のバランスを追い続けた、山形正宗が導いた答えも、蔵初のブレンド酒でした。26BYの熟成純米酒と、「マロラクティック発酵山形県が開発した新技術で、乳酸の力でリンゴ酸を乳酸化させる発酵法)」にて醸した純米酒ブレンドすることで、じっくりと熟成したお米の美味しさと落ち着いた吟醸香の両立を実現しています。


結構、冷たくても美味しいし(笑)。


そして、やっぱり「ラベル」が可愛い(笑)。
ブレンドの方向性ともぴったり合っていますし、単純に奇を狙っただけではないデザインは、本当に秀逸です。

たかが箸置き、されど箸置き


ご近所の「ガレリアアッカ」にて「加藤仁志」さんの個展が。
岐阜県土岐市の工房にて制作を続けている加藤さんですが、当店でも、お皿はもちろん、徳利、急須などなど、いろいろ取り扱わせていただいております。

ちなみに全部ではありませんが、箸置きも加藤さんの作品。
ありそうで、なかなかない、スタイリッシュさと暖かさを兼ね備えている箸置きです(笑)。
みんなが必ず目にするという意味では、うちが一番お世話になっている作品かもしれませんね。

10月1日


ここ数年、「日本酒の日(10月1日)」には、「日本酒ゴーアラウンド」というイベントに参加していましたが、今年は、残念ながら不参加です(僕、個人としては北千住の「日本酒宿七色」さんのお手伝いをしています、笑)。それでも、せっかくなんで、毎年お世話になっていた新潟の「鶴齢」さんとは、違った形でイベントをさせていただこうかと思っています。


ちなみに、「鶴齢」さんは、今年何と創業300周年(笑)。
「新潟=淡麗辛口」の概念を覆す。引き続き、「鶴齢」をよろしくお願いいたします。

オンザロック


「冷酒」「常温(ひや)」「お燗」。
温度によって全く違った味わいを見せるというのは、日本酒の最大の魅力のひとつです。


このブログでも何度か書きましたが、人間の味覚は、温かいほど「甘み」や「香り」を感じやすく、冷たいときはすっきり感じていた味わいは、温めることで、ふっくらとまろやかになっていきます。それらをさらに進めて考えれば、冷酒より冷たい「ロック(氷)」というジャンルもあるわけです。
基本的には、蒸留酒(焼酎やウィスキーなど)での飲み方ですが、度数の高いお酒や、一見クセのある濃い目の味わいを飲みやすくしてくれますね。


さて、そんな日本酒ロックの魅力を前面に押しだした一本。
「玉川 Ice Breaker(アイスブレーカー) 純米吟醸 無濾過生原酒」です。
「アイスブレーカー」とは、このお酒自体がロックでも美味しく飲めることに加え、英語では「緊張感をほぐして、座を和ませること」という意味もあるそうです。



「玉川」は、全国新酒鑑評会で外国人唯一の金賞受賞者、イギリス人のフィリップ・ハーパーさんが杜氏をしている蔵。お燗で本領発揮する、甘くて濃いお酒ですので、この「アイスブレーカー」も、前年冬季に搾ったお酒を約半年間熟成しております。なるほど、熟成された原酒の濃く力強い味わいはロックで飲んでも味が崩れませんね〜。冷酒で飲むには、ちょっと濃い「玉川」は、確かにロックで美味。イメージ的には、「米焼酎」っぽい味わいかな?とにかく、今後に可能性が広がる飲み方ではあります。