2017年の一本

例年、お燗向けの銘柄が多かったのですが、今年は少し今どきの味わいの一本をば。

愛知県・岡崎の丸石醸造、「二兎」。
「二兎追うものしか二兎を得ず」をコンセプトに、味と香、酸と旨、重と軽、甘と辛、複雑と単純など、一見二律背反するような二つを最高のバランスで楽しめるように、欲張りに追い求めたお酒です。


バランスがいい…ということは、反面、そのお酒ならでは特徴が薄いともなりがちですが、この「二兎」は、そのあたりをうまくこなしており、飲みやすいのに、非常にクセになる味わいです。


ラベルも可愛いですし(笑)。


そういえば、昨年前半には、「磐城壽純米アカガネ」が今年の本命…と言っていたような気がします。この2本を並べてみると、ここ数年の日本酒の味わいの多様化、複雑化が垣間見れて、嬉しい気持ちになりますね(笑)。